詳細設定の解説

「詳細設定」の各項目が何を変えるのかを、画面の上から順に説明します。最初は既定のままで問題ありません。待ち時間や仕上がりを調整したくなったときに読んでください。内容はH3cApp v0.6.0に合わせています。

一覧と開き方

プロンプト欄の右上にある「詳細設定」ボタン、またはアプリのメニュー(H3cApp)の「詳細設定…」(⌘,)で開きます。変更は次の生成から使われます。生成中に変えても、実行中の生成には影響しません。

既定から変えた項目があると、ボタンの表示が「詳細設定・変更あり」になります。

「詳細設定」の画面。上から「サイズ」(カスタムサイズを使う、現在のサイズ、このMacでの目安)、「生成ステップ数」20、「計算方式」高速(int8キャッシュ)、「速度」標準(高品質)・高速・最速、「高速モード(試験的)」のチェックボックス、「ノイズ除去の再利用(reuse)」2(高速)、「使用する層数(DiTブロック)」50(全層・標準)が並び、下に「既定に戻す」と「閉じる」のボタンがある。
「詳細設定」を開き、「既定に戻す」を押した状態(v0.4.4の実画面、M5のMac)。この下にスクロールすると「ランダムさ」と「追加モデル(LoRA)」があります。
項目既定選べる値主な影響
サイズプリセット(正方形・中)プリセット/カスタムサイズ大きいほど遅い
生成ステップ数203〜40多いほど遅く、少ないと品質が落ちる
計算方式M5クラスでは高速(int8キャッシュ)、それ以外は省メモリ(SSDストリーミング)3種類速さと必要なメモリ・ディスク
速度標準(高品質)標準(高品質)/高速/最速速くなるが仕上がりが変わる
高速モード(試験的)オフオン/オフ(対応環境のみ表示)長い動画ほど速くなる
ノイズ除去の再利用21〜3大きいほど速く、品質は下がることがある
使用する層数50(全層)35〜50減らすと速いが、音声が壊れることがある
つなげて生成の1本の長さ約7秒約7秒/約5秒長いほどつなぎ目が少ない
ランダムさ毎回変える毎回変える/固定する同じ結果を再現するかどうか
追加モデル(LoRA)なし最大8個見た目や必要なステップ数が変わる

サイズ

ふだんのサイズは、プロンプト欄の下の「画面の形」と「大きさ」で選びます(サイズと2倍拡大)。詳細設定では、プリセットにないサイズを指定できます。

プロンプト欄の「大きさ」でプリセットを選ぶと、カスタムサイズは解除されます。

この欄の下には、「このMacでの目安: 約○分」と、いまの設定でのおおよその所要時間が表示されます。このMacでのこれまでの生成時間から計算するので、生成を重ねるほど当たりやすくなります。1時間以上かかる見込みのときは、赤字で注意が出ます。

生成ステップ数

ノイズから映像を少しずつ仕上げていく回数です。既定は20で、3〜40から選べます。

計算方式

モデルの読み込み方と計算のしかたです。主に、速さと、必要なメモリ・ディスクが変わります。方式によって計算の精度が少し違うため、同じシードでも結果が完全に同じになるとは限りません。

方式しくみ向いているMac
高速(int8キャッシュ) 事前に作ったint8のキャッシュを読みながら計算します。もっとも速い方式です。 Tensor演算ユニットを持つGPU(M5以降)。キャッシュ用に、モデル1つあたり約19.3GBのディスクが必要です(FL2VAとRef2VAで別々)。
常駐(大容量メモリ向け、キャッシュ不要) 起動のたびにモデル全体をメモリに展開して計算します。キャッシュは作りません。 メモリに大きな余裕があるMac。M5以降ではint8で約18GiB、それ以外ではBF16のまま約37GiBを使います。
省メモリ(SSDストリーミング) 元のモデルから、必要な部分だけをSSDから読みながら計算します。 どのApple Siliconでも使えます。メモリは少なくて済みますが、遅くなります。

「高速(int8キャッシュ)」は、M5クラスのGPUでないと選べません。

速度と高速モード(試験的)

「速度」は、計算の一部を省いて速くする設定です。省き方が変わるので、同じシードでも構図や細部が変わります。

「高速」「最速」のあいだは、下のノイズ除去の再利用は1で動きます。

高速モード(試験的)

M5の対応環境でだけ表示される、別のチェックボックスです。既定はオフです。

例として、M5・24GBで512×512・15秒をつくったとき、標準では30分8秒、「最速」と高速モードの組み合わせでは9分25秒でした(トップページの生成時間の目安)。

ノイズ除去の再利用(reuse)

N回に1回だけモデルを計算し、残りは前回までの結果から補って速くします。既定は2で、1〜3から選べます。

速度が「高速」「最速」のあいだは選べず、1で計算します。設定した値は残っていて、「標準(高品質)」に戻すと使われます。ステップ数が7以下のときに2以上にすると、モデルを計算する回数が極端に少なくなるため、赤字で注意が出ます。

使用する層数(DiTブロック)

モデルの50層(DiTブロック)のうち、何層を使うかです。既定は50(全層)で、35〜50から選べます。50未満にすると、影響の小さい層から省いて速くします。速度の設定とは別に効きます。

層を減らすと音声が壊れることがあります。45層で音声が強い雑音に変わることを確認しています。映像も変わります。慣れるまでは50のままにしてください。

つなげて生成の1本の長さ

15秒より長い動画(と「つないで15秒」)は、短い動画を前の動画の続きとして順につくり、重なり(約0.9秒)でつないで1本にします。ここでは、その1本の長さを選びます。既定は約7秒で、約5秒も選べます。

使い方は、使い方ページの長い動画をつくる(つなげて生成)をご覧ください。

ランダムさ(シード)

生成の出発点になる乱数(シード)の決め方です。

プロンプト・サイズ・長さ・設定がすべて同じなら、同じシードで同じ動画になります。ひとつだけ設定を変えて違いを比べるときに便利です。ただし、速度や高速モード、層数、計算方式を変えると、同じシードでも映像は変わることがあります。

プロジェクトで複数本を続けて生成するときに「固定する」にしていると、1本目だけそのシードを使い、2本目以降はランダムなシードで生成します。

できた動画のシードは、プレビュー上部の「使用した設定…」で確認でき、「同じシードを使う」でこの欄に戻せます。

追加モデル(LoRA)

「モデル管理」で登録したLoRAを、ここでオン・オフし、強さを決めます。「管理…」からモデル管理を開けます。使わなくても動画はつくれます。くわしくは使い方ページの追加モデル(LoRA)を使うをご覧ください。

既定に戻す・プリセット